「愛子さまの笑顔にこちらも自然と笑顔になるといいますか、成年皇族になっての初めての一般参賀で、お父様の誕生日を祝うという喜びと、国民とともに陛下の誕生日を祝うという皇族としての喜び、二重の喜びがあるので、もう幸せもひとしおというか、この幸せを共有できたのが本当にありがたく思いますね」2月23日、令和初の天皇誕生日を祝う一般参賀が、皇居・宮殿の東庭で行われました。 この日の敬宮さまのお召し物は、淡いピンク色のドレス、そして、トーク帽を着用されるという、格式の高いものでした。ドレズの袖口と首元には4層のオーガンディー(薄い生地)そして、お帽子にも、同じオーガンディーのリボン飾りが施されていました。 親子2代で皇室の帽子デザイナーを務める平田欧子さんによれば、これから成年皇族として公務に出席する場面の増える敬宮さまのために、つばのないトーク帽をはじめ、いくつかのお帽子を新調したそうです。ちなみに、敬宮さまの最初のお帽子はこちら。この写真は、今年の元旦、上皇ご夫妻に挨拶に向かわれる際のものです。 ローブモンタント姿の敬宮さま。お帽子には、敬宮さまのお印、ゴヨウツツジの花飾りが施されていました。ローブモンタントにあわせて作られた、淡いサーモンピンクの共布でつくられたお帽子。地模様の入ったローブモンタントは、胸元に飾りのないシンプルなデザインでしたが、20代の女性皇族となる愛子さまの清楚な雰囲気に似合うだろうと、平田さんはこう提案したそうです。 「お花飾りもいいのではないでしょうか」愛子さまは、にっこりと笑い、こう答えた。「あ、それもよいですね。お願いします」愛子さまは感情が豊かだ。うれしいと感じるときは、素直に表情にあらわれる。愛子さまが笑うと、その場の空気がふわっと明るくなった一ところで、今回の天皇誕生日の一般参賀。敬宮さまが帽子を着用しておられたことを、不思議に思った人も居るみたいです。 何故なら、新年の一般参賀で、敬宮さまは帽子を着用しておられなかったから。でも、その理由は、とても簡単なものです。新年の一般参賀において、敬宮さまは、お祝いに集まった人々をお迎えする立場でした。お帽子は、お相手を訪問する際に着用するものですから、この場合、帽子は着用しません。これは、平成に入ってしばらくした頃に取り決められました。 一方、天皇の誕生日を祝う一般参賀では、敬宮さまは、陛下をお祝いする立場です。ゆえに、帽子を着用されていたというわけです。なお、皇后陛下は、祝福を受ける天皇陛下の妻なので、人々をお迎えする立場という解釈になります。 ゆえに、帽子を着用されません。でも、もしかしたら、こんな疑問もあるかもしれません。敬宮さまも両陛下と一緒に御所に住んでおられるのだから、皇后陛下と同じで、人々をお迎えする立場なのでは?では、平成の一般参賀の黒田清子さんを見てみましょう。当時、黒田清子さんは天皇の皇女で、立場は今の敬宮さまと同じでした。いや、敬宮さまは天皇の長子たけと、黒田清子さんは長子ではないというつっこみは、さすがに面倒くさすぎるのでやめてね?ではまず、新年の一般参賀の写真を見てください。 新年の一般参賀は、皇后を始め女性皇族全員が、お祝いに集まった人々をお迎えする立場です。ですから、誰も帽子を着用していません。続いて、天皇誕生日の一般参賀の写真を見てください。黒田清子さんは、帽子を着用しています。ですから、今回の天皇誕生日の一般参賀で、敬宮さまが帽子を着用されていたのは、不思議なことではありません。 さて、天皇誕生日の一般参賀に初めて参加された敬宮さまですが、そんな敬宮さまのお姿に、マナーの専門家は、意識の高さを感�����たそうです。23日の一般参賀は午前中3回行われたが、最後の一般参賀を終えられると、愛子さまは、両陛下に続いて一礼。そして退出の際、もう一度つつましく、会釈というよりは、深々とお辞儀をされた。この姿を大手企業のマナーコンサルティングを長年務めるマナーコンサルタントの西出ひろ子さんは称賛する。 「愛子さまのお辞儀は、自然にお気持ちが表れた瞬間だと思いました。マナーの基本は、気持ちが行動に表れることで、感謝の気持ちを感じました。一般参賀当日の午前中はまだ肌寒かったですから、「そんなお寒い中ありがとうございます」という気持ちを感じられましたし、謙虚さがにじみ出ていらっしゃいましたね」マナーのプロからすると、今回の愛子さまは、完璧といえる礼儀作法だったと話す。「礼儀とは心を形に表すもので、それをどう表すかというときに、五原則というのをお伝えしています。 では、最後に、ミッツ・マングローブさんの言葉を引用して、終わりにします。「お年頃でらっしゃいますから、様々な事柄に好奇心がおありかと思います。大学生活も早く元通りになることを願うばかりですが、いわゆる公的なお立場としての存在感も今後ますます説得力を増し、静かに確実に、代わりの利かないものへとなっていくでしょう。
